初めて小湊鉄道に乗りました。
五井駅から上総中野駅までの40㎞弱というローカル私鉄で、今年は開業100年という節目にあたります。
名前に「小湊」という文字があるように、当初は房総半島の反対側にある安房小湊まで結んで半島を横断する計画があったのですが、いずみ鉄道の前身である国鉄木原線の開業で立ち消えになり、現在は上総中野を介して、いずみ鉄道と二つの鉄道を結んで房総半島を横断する形になっています。
小湊鉄道には開業当時の駅舎や鉄道構造物が多く残っていて、そのほとんどが国の登録有形文化財の指定を受けています。
小湊鉄道では毎年「さと山ウォーク」という沿線のウォーキングが開催されていて、今回はそれに参加する形で乗ってきました。
今回撮った写真の使用フィルムはLomo Chrome 35mm Color'92 400 ISO。

JR内房線も乗り入れている駅で、東京から1時間。
奥に見えるのが小湊鉄道の車両基地で、あちらも国の登録有形文化財になっています。


小湊鉄道のホームに入ると、昭和に逆戻りしたかのようなホームの風景。
これが東京から1時間の場所で見られるのです。
そして列車は電車ではなく気動車、それも国鉄時代の車両をおさがりで使っているものです。



「海土有木」初見だと何て読むのか分からないでしょう。
「あまありき」と読みます。
開業は大正14年で、駅舎もその当時のまま。

首都圏にありながら一両編成、それも気動車を見かけるのは貴重。



上総村上駅の開業は昭和2年で、こちらの駅舎も当時のままのもの。
JRに乗って都会的な駅に慣れてしまったのが、JRから離れて一駅目に着た途端に地方ローカルの駅の風景を目にする。
小湊鉄道は首都圏の近くにありながら地方ローカル線の雰囲気をそのまま体感できる路線です。